宗安和人ーseichojinnー

成人になりました🕴🏻

全部出すんだ(寝ゲロ小説)

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寒い12月の夜。

 

終電を逃した3人は、タクシーを止めて家に向かおうとしていた。

 

一番若かった僕は助手席に座り、先輩が行き先を言ってタクシーが走り始める。

 

あぁ、あんなに飲むんじゃなかった。

 

タクシーの振動と共に僕の胃までもが揺れて、一気に吐きそうになる。

 

そういえば前にも同じ後悔をした気がする。

 

吐きそうになるのを我慢しているうちに、僕はいつのまにか眠っていた。

神戸牛ドットネット

「2440円です。」

 

先輩の家に着いた。

 

寝ていたことでなんとかタクシーで吐くことは回避出来た。

 

「お邪魔します。」

 

先輩が寝るベッドとテレビ台の間に布団を敷いて、僕ともう1人の先輩は2人で寝ることになった。

 

そそくさとベッドに入った先輩が

「おやすみ。」

と言った。

 

おやすみと言ってから、あんなに早く寝る人は初めて見た。

 

それから少し時間が経ち、僕も眠りについた。

 

ぐっすり寝ていた。

 

ぐっすり

 

寝ていたはずだった。

 

ん?

 

横で寝ていた先輩が慌てて起き上がる。

 

僕はその時、

必死に口を押さえているところだった。

ー全部出すんだー

最後まで読んでいただきありがとうございました(^^)